外構工事とは
「外構工事」とは、新築工事・リフォーム工事において、建物以外の外回りの部分の工事を意味します。具体的にはブロック塀や駐車場工事、植栽やフェンス、ウッドデッキやカーポートを設置する工事などが挙げられます。
外構工事とエクステリアの違い
「外構工事」と「エクステリア工事」は、少し前までは同じ意味合いで使われることもありましたが、現在では分けて使われる場面が多くなっています。
外構工事とは、防犯や目隠し、防草など、生活をする上で必要となる工事を示します。一方で、エクステリアはデザイン性を含んだ、より快適な生活を送るために必要な工事となります。
家の機能として必要な、見えない部分を整備するのが外構工事。家のデザイン性向上の意味も含んだ、見える場所を整備するのがエクステリア、というのが大きな定義となります。
外構工事のよくある相談
お住まいと同じで、外構工事にも「必要不可欠なもの」「あったら便利なもの」「デザイン性の高さ」など、工事の内容はお客様のご要望によって千差万別です。
外構工事を初めて行う場合、「まず何から決めていったらいいの?」と思われる方が多く、こちらでは工事の優先順位をご紹介していきたいと思います。
1.生活をする上で必ず必要なもの
- ポスト
- インターホン
ポストやインターホンを玄関ドアの横に設置する場合もありますが、郵便配達員以外の、営業や勧誘などを目的とする人まで敷地内に入ってきてしまうことになります。
防犯のためにも、できれば敷地内に入らずにポストインできたりインターホンを押してもらえる外構部分に設置することをおすすめします。
2.土地の境界線を明確にするもの・駐車場
- ブロック塀
- 駐車場
隣地との境界線を明確にすることは、隣人とのトラブルの予防にもなります。お互いの植栽の枝葉が伸びて越境してしまった場合にも境界線が明確になっていれば解決しやすくなります。また、お住まいのデザイン性の向上にもブロック塀の設置はおすすめです。
駐車場は地面を土間コンクリートなどで固めず土のままでも車を駐車することはもちろんできますが、土のままですとタイヤ痕で地面がえぐれ、そこに雨水が溜まるようになったり、タイヤも泥まみれになってしまいます。雑草もすぐに生えてきますので、駐車スペースを土のままにしておくのはあまりおすすめしません。
3.防犯のために設置したほうがいいもの
- フェンス
- 防草シート
- 砂利
これらは敷地内に不審者が侵入するのを防ぐことを目的とする工事です。
フェンスを乗り越えることは物理的に可能であっても、侵入者にとっては仕切りが何もない土地より、心理的に「入りにくい」という印象を抱きますので大きな効果があります。
近年は空き巣以外でも、子供が興味本位で他人の家の敷地内に侵入してペットなどにいたずらをする事件も頻発していますので、簡単に足を踏み入れられる状態にしないことをおすすめします。
また、お住まいの両脇や背後の部分に雑草が生えて猫などが棲みつき、糞尿被害が出たり虫が発生しないように防草シートを敷いたり、人が歩けば音が出るように砂利を敷いておくことも大切です。
砂利も簡単な防犯対策のように思えますが、こちらも侵入者に対して「入りにくい」という印象を与える効果が期待できます。
4.生活を便利にしてくれるもの
- カーポート
- ウッドデッキ
- 宅配ボックス
- 物置
カーポートは、風雨や黄砂、鳥のフンなどから大切なお車を守るのはもちろん、屋根があれば雨の日でも乗り降り、荷物の積み下ろしがしやすくなりますし、チャイルドシートをお使いのお子様がいらっしゃる場合にも屋根は大きな役割を果たします。
ウッドデッキはコロナ禍で急速に需要が伸びました。ウッドデッキにテーブルと椅子を出して食事を楽しんだり、お子様を連れて公園まで遊ばせに行く時間が取りにくいご家庭ではウッドデッキにプールなどを出して、大人の目の届くところで遊ばせてあげるなど、いろいろな使い方ができます。
宅配ボックスは不在時にも荷物が受け取れる、とても便利なアイテムです。ネットショッピングを頻繁に活用される方や、ご不在の多いご家庭におすすめです。
物置もコロナ禍でキャンプやグランピングなどのアウトドアレジャーを趣味に持つご家庭が増え、それらのグッズを収納しておくために急速に需要が高まりました。ゴルフバッグ、キックスケーターなどの場所を取るアイテムの収納や、お庭で使うガーデニング用品をしまうなど、あると便利なアイテムです。
5.生活をさらに豊かにしてくれるもの
- 植栽
- ライト
生活をする上で、無くても困らないけどあるとお住まいのグレードがグッと上がったり、満足度が高まるアイテムです。
例えば上記のお住まいで、門柱横に植栽があるのと無いのでは、印象がまったく違ってきます。玄関前に少しでも緑が入ることでお住まいの印象が柔らかくなり、同時に目隠しの役割も果たします。
また、お庭の中にシンボルツリーがあると四季を感じることもできますし、夜は植栽などをライトアップすることで更にオシャレ感が上がります。
6.より生活を便利にしてくれるもの
- 防犯カメラ
- 人感センサーライト
年々、空き巣の手口は巧妙化しています。2階の窓やベランダなど、「こんなところから侵入されるはずがない」と思うような場所も決して油断はできません。空き巣目的ではなくても、車を故意に傷付けるなどのイタズラも考えられます。
車にも今はドライブレコーダーが当たり前の時代となりましたから、家の周囲にも防犯カメラや人感センサーを付けて、「入りにくい家」という印象を与えることが大切です。
どのタイミングで外構工事を依頼するのがベスト?
私たちにご相談いただく際に、多くの皆さまからご質問をいただくのが、「家を建てるどの段階で外構工事の相談を始めるのがいいのか」というお声です。
新築の場合ですと、お住まいの配置や形状が確定し、お住まいの工事が始まる前がベストタイミングとなります。
配管の位置や電気配線など、着工後だと確認しにくいことがあったり、かといって建物の配置や図面が確定する前だと外構工事の正確な見積もりや図面がご提出できないといった理由が挙げられます。
外構工事会社を選ぶときのポイント
外構工事を検討するにあたって、ハウスメーカーからの紹介や外構工事会社を数社無料で紹介してくれるマッチングサイト、ご自身で工事会社のホームページ等を見て直接問い合わせるなど、依頼する窓口は多岐に渡ります。どの窓口もそれぞれメリット・デメリット、得意・不得意なことがあるため、ご自身が求めているものをしっかりと認識して、それを得意としている窓口を見極めて依頼することが大切です。
どんな規模の工事でも、気軽な気持ちで買える金額ではありませんので、「少しでも予算を低く抑えたい」と思う気持ちは皆さん同じだと思います。しかし、無理な価格設定で無理な工事をする会社に依頼してしまい、トラブルになってしまったり後悔の残る工事になってしまった事例も多く聞きます。
「やっぱり返品します」ができない買い物だからこそ、安さだけではなく施工事例、担当者の対応なども見て、総合的に判断していく必要があります。
工務店やハウスメーカーなどは外構部門の担当者が不在の場合もあるため、まずは外構工事専門の会社にお声がけいただくことが良いと思います。
タクミテーブルの外構工事の特長
デザイン性の高さと納得価格の両立
コロナ禍を経験し、「家で好きなことをしてゆっくり過ごす時間」を大切にされる人が増えました。それも含めて、新築工事やリフォーム工事に対するお客様の意識は年々高まってきており、機能性だけではなく、生活がより豊かになるようなデザイン性をプラスしたエクステリアをご提供していくことが大切だと考えています。
かといって、無尽蔵にお金をかければ満足いくマイホームになるというわけでもありません。お客様それぞれにとって無理のない価格で、且つ生活スタイルや家族構成に合致した、ご満足いただけるデザイン性の高さ。その両方を叶えるご提案をすることが、タクミテーブルの強みと言えます。
ハウスメーカーで建築したお住まいでも遠慮なくお声がけください
新築でお住まいを建てられる場合、ほとんどのハウスメーカーがお施主様に外構工事会社を紹介します。もちろんそれは「必ずこの工事会社で契約してください」というものではなく、「よろしければ弊社が紹介するこの外構工事会社を」という意味合いです。
ハウスメーカーが紹介する外構工事会社に依頼すると、お住まいの工事を担当したハウスメーカーと連携が取りやすく、外構工事がスムーズに進みやすいというメリットもあります。
しかしその反面、ハウスメーカーへのマージン分も外構工事費用に上乗せされているため、余分な費用がかかっているケースがほとんどです。
弊社代表は元ハウスメーカー勤務ですので、ハウスメーカーがどれくらいのマージンを受け取ってどのような仕組みで外構工事会社に紹介をしているのか等、様々な経験や知識を積み重ねております。
近年は、そのような仕組みをご存知の方も増え、ハウスメーカーでご自宅を建てられた後に外構工事はご自身で専門業者を探して依頼されるケースが増えてきています。弊社はそのようなお客様からのお問い合わせや相見積もりも積極的にお受けしておりますので、ぜひお気軽にご相談ください。
よくある質問
Q. 外構工事っていくらくらいかかるの?
A. お土地の広さや立地を見るために現地を訪れてからでないと正確なお見積もりや図面をお出しすることができません。例えば高低差がある敷地だと、土を入れたり捨てたりするのに予想以上のコストがかかります。
駐車スペースの台数、フェンスの長さ、植栽の有無など、どこまでのアイテムをお庭に取り入れるのかによっても違ってくるので、一度現地を見てからの判断となります。ぜひお気軽にお声がけください。
Q. 設計図のデザインや見積りは有料ですか?
A. 基本的に無料でご提出させていただいております。ただし、弊社がご提案した設計図・デザイン図・見積書を持って別の業者さんにお見せして依頼をすることはご遠慮いただいています。
Q. 打ち合わせの際に、必要なものはありますか?
A. 建物の配置図面や配管図面をご持参ください。これをベースにエクステリアの計画を組んでいきます。また、お好みのエクステリア画像などをあらかじめインターネットで検索していただき、その画像をお見せいただくとお好きなテイストを共有しやすくなります。弊社の施工実績のページをご覧になっていただき、お好きな事例をお申し付けいただいてももちろん大丈夫です。
Q. 工事期間は、どれくらいになりますか?
A. 場所や施工内容にもよりますが、一般的には2週間〜1ヶ月の期間となります。
Q. お支払いはどのタイミングになりますか?
A. 住宅ローンを組む場合は、少し早めのタイミングになることもありますが、基本的には完成の際に一括でのお支払いとなります。
Q. 庭全体ではなく、部分的な工事のお願いでも大丈夫でしょうか?
A. 喜んで承ります。宅配ボックスのみの設置や木の移植など、どんな小さな工事でもお気軽にご相談ください。
Q. カーポートやフェンスなどの後付けは可能ですか?
A. 可能です。
Q. アスファルトと土間コンクリートの違いは?
A. アスファルトは柔らかい素材で補修しやすいという特徴で、土間は硬い素材で耐久性があるという特徴を持っています。
アスファルトは経年によるタイヤ痕の削れなどが出てくるので部分補修が必要です。土間コンクリートはとても硬いので細いヒビ割れ(クラック)が入ることもありますが、耐久性が高いのでメンテナンスがかからないという特色があります。
Q. 砂利と砕石の違いは?
A. 砂利は2~5cm程度の大きさの小石の集合体で角がとれたもの、砕石は岩石などを人工的に砕き大きさがふぞろいなものという特徴を持っています。大まかな用途でいうと、砂利は駐車場に向いていません。タイヤの溝に砂利が詰まったり、車の重さで弾けて飛んだり、砂利にタイヤが埋まったり、砂利と砂利の間に隙間があるためタイヤが安定せず、駐車場に砂利を敷いてしまうと非常に使いにくくなります。
どこに砂利を敷いてどこに砕石を敷くべきか、見た目だけではなく、用途や設置場所に合わせたご提案をさせていただきます。
Q. 外構工事中に、住宅本体の外壁などに破損やセメントなどの付着、汚染が生じた場合、保証していただけるのでしょうか?
A. もちろん付着、汚染が起きない様に施工を行うことは前提ですが、もしそのような事態が起きた場合は、責任を持って対応いたします。
弊社の工事期間内であれば、いずれも無償対応いたしますのでご安心ください。
Q. 外構工事中に、近隣の塀やフェンス、外壁などに、破損やセメントなどの付着、汚染が生じた場合、補償してもらえるのでしょうか?
A. こちらも、上記と同様の対応させていただきます。
Q. 外構工事中に、現場付近の通行人に負傷者が出た場合、補償制度はどのようになっていますか?
A. 補償に関しては請負会社賠償保険に加入していますので、そちらにて金銭的な部分は5000万円まで対応可能です。大前提として、もちろんそのような事態が発生しないようにしっかりと安全を確保して工事を進めてまいります。
Q. エクステリアの各項目ごとの補償期間、内容等を教えてください。
A. 土間コンクリート、タイル、コンクリートブロックに関しましては、基本的に2年間が補償期間となります。補償対象としましては「構造強度に影響を及ぼす亀裂や変形に関しての補償」です。
コンクリートのヘアクラック(0.5mm以下の亀裂)や、生活される中で生じた汚れや破損などは免責とさせていただいております。
門扉、フェンス、カーポートに関しましては、メーカー補償は2年間(電動部材に関しては1年)となります。
植栽は、1年間もしくは1回の植えかえとさせていただいています。
項目によって保証期間や内容は異なりますので、不明点などありましたら、お気軽にお問い合わせください。
Q. 保証期間終了後の補修については、どのような手続きになりますか?
A. 弊社にご連絡いただければ、都度ご案内ご対応いたします。
Q. 共通免責事項は、どのようになっていますでしょうか?
A.下記4つになります。
- 自然災害・天変地異・使用上の過失・故意による不具合などに起因するもの
- 地盤や敷地条件、近隣条件に起因するもの
- 材料の経年変化や特性に起因するもの
- 弊社施工範囲外のもの
以上になります。