
タクミテーブルへご相談いただくお客様の中で、「ちょっと言いづらいのですが、実は他社さんでも見積りをお願いしていて……」と打ち明けてくださるお客様が意外といらっしゃいます。
家でも車でも、なんなら家電でも、少し大きな金額になる買い物をする際、比較するのはもう常識です。エクステリアもそれらと同じように、大きな金額の買い物です。
「どんな提案でどんな金額になるんだろう」と比較をしてから契約に進むことは当然のことですので、他社さんとタクミテーブルを比較していただくのは全く問題ございません。
むしろ、比較せずに決めてしまうことのほうが後悔に繋がってしまう可能性があります。
それは一体なぜなのでしょうか?
その理由と共に、比較する際の大切なことをいくつかお伝えします。
相見積りをするからこそ見えるものがある
「家を建てるのは初めて」という方がほとんどですので、当然ながらエクステリアに関しても、手探り状態からスタートする方ばかりです。
エクステリアとは何なのか、どこからどこまでの範囲がエクステリアなのか、どんなデザインのどんな商品があるのか、そして費用はいくらぐらいなのか。
それらの基本知識を持っていただくことはとても重要なことです。
今はどのメーカーさんもデジタルカタログがありますので、お客様ご自身でいろいろと探していただくことももちろん可能です。
しかし、多くの経験を積んでいるプロの見立てや意見からも、「いい買い物」への鍵がきっとあるはずです。お客様のご予算やお好みのテイスト、お庭でやってみたいことなどをうかがい、出てきたプラン・見積りを数社で比較してみることは、必ずお客様のお役に立つはずですので、相見積りをすることはむしろオススメと言えます。
相見積りをするときの注意
数社で見積りをしてみることで、「エクステリア工事ってこれくらいの金額なんだ」と相場感を掴むこともでき、各社それぞれに得意なデザインがあることや、対応の違いがあることもきっと掴めてくると思います。
その中からお客様の価値観やお好みに合った工事会社をお選びいただくことが、後悔の無いエクステリア工事に近づく第一歩です。
しかし、相見積りをする際に注意しなくてはいけないこともいくつかあります。
多すぎる相見積りはNG
例えば愛知県内だけでもたくさんのエクステリア工事会社があります。いろいろな会社のプランや見積りを比較することはとてもいいことですが、あまりに多すぎる会社に声をかけてしまうのはおすすめできません。
どこの工事会社がどんな対応だったか、予算や要望に対してなんと言っていたかなど、ごちゃごちゃになって結局分からなくなってしまうことがあるからです。
見積りを依頼する際に、ほとんどのエクステリア工事会社は現地に行って状態を確認して、ヒアリングを行ってから、見積りと図面をお客様にお渡しするという行程を踏みます。
お客様のほうも全社に対してその時間を確保しなければならないため、調整が大変です。見積りと図面が完成するまでのタイミングも各社それぞれのため、「A社は郵送で来た、B社はメールと言っていたけどまだ来てない、C社はLINEで来た、D社は……」と、状況の把握だけでも労力を使います。
相見積りを依頼するのにほどよい比較は、3社程度がおすすめです。
「いちばん安かったところ」で決めるのは×
相見積りをする大きなメリットのひとつが、「金額の比較」です。エクステリア工事がだいたいどれくらいの費用なのか、どこまで希望したらどれくらいの費用がアップするのか、などを把握するためにも、とても重要な比較項目です。
しかし、「いちばん安いところに」という基準で決めてしまうことは、後悔に繋がりかねません。
安いから良くない工事会社、というわけでは決してありません。安さも企業努力の結果ですので、「できるだけコストカットをしてお客様のご負担を少なく」という理念を持っている工事会社もたくさんあります。しかし、中には必要な経費までカットして無理やり低コストにしている工事会社も残念ながらあります。
工事中にトラブルが起きても対応してくれない、希望の工期を守ってくれない、仕上がりが悪くても取り合わないなど、思いもよらぬ後悔に繋がってしまったら、まさに「安かろう悪かろう」です。
決して気軽な金額の買い物ではありませんので、金額面のみで決めてしまわず、総合的な面で納得できる工事会社に依頼することが大切です。
相見積りにもマナーがあります
エクステリア工事会社には「見積り無料」のところが多く、タクミテーブルもその中のひとつです。しかし、それは「お気軽にご相談いただきたいから」という思いによるもので、各社それぞれ時間と労力をかけて一生懸命に見積りと図面を作成しています。
相見積りをする際、「実は相見積りをしていて……」と担当者に伝えていただくのは全く問題ありませんが、他社の見積書や図面を渡してしまうのはマナー違反となります。
加えて、「これと同じデザインで金額をもう少し下げてほしい」と依頼してしまうことも、ご遠慮ください。また、そう言われてそれを引き受けてしまう工事会社も「信用に値しない業者」と言わざるを得ません。
全く同じ建材や商品を使用し、全く同じデザインで、「他社よりも安くする」と言うには、それ相応の納得できる理由が必要です。しかし、基本的にはそのようなことはほぼ不可能です。先ほどお伝えしたように、「必要な経費を削っている」可能性もありますので、他社の図面をそのままコピーして工事するような会社はやはり避けたほうがいいでしょう。
エクステリア工事は、材料費・利益率の部分ではどの会社もそれほど大きな差は出ません。
では、どこで見積り金額に差が出てくるのでしょうか。
- 提案内容
- 中間マージンが発生しているか否か
- 使用している建材の品質や職人さんのレベル
この3点で金額に差が出ていると、タクミテーブルでは考えます。予算に制限が無ければいくらでも高価格帯のご提案は可能ですが、ほとんどのお客様にはご予算があります。そのご予算内でいかに高品質な工事が実現できるか、そこに工事会社の知識と経験が表れます。
また、今も多くのエクステリア工事には中間マージンが発生しています。お客様とエクステリア工事会社が直接契約するのではなく、ハウスメーカーや工務店が仲介しているからです。そのような無駄な支出をしっかり抑えているかどうかも金額を大きく左右します。
セカンドオピニオンとしてタクミテーブルの活用も◎
自動車を運転するには運転免許が必要なように、建物を作るには、建築士という免許が必要です。しかし、エクステリア工事を行う際には、特に免許は必要ありません。そのため、「いいエクステリア工事会社かどうか」を見極めることは、ハウスメーカーや工務店を選ぶよりも難しいことかもしれません。
免許ではありませんが、エクステリアプランナーという民間の資格はあり、タクミテーブルのスタッフには有資格者が在籍しています。さらに、エクステリア工事会社ではかなり珍しく、建築士の免許も取得しているスタッフや、ハウスメーカー出身の営業が大勢いますので、外構部分に限らず、お住まいに関する知識も豊富です。
他社さんが作成されたプランをタクミテーブルでそのままお引き受けすることはできませんが、「このプランでこの予算、どう思いますか?」と、セカンドオピニオンとしてご活用していただくことは可能です。
外構部分に限らず、お住まいの図面や予算、土地選びに関することまで、第3者目線での客観的な意見をどうぞご活用いただければと思います。
エクステリア工事を決めるならこの3点を徹底比較
エクステリア工事に限らず、高額なお買い物をするにあたって、相見積り・比較は非常に重要であることをお伝えしました。
現在は比較サイトも数多くあり、工事会社のほうも比較されていることを重々承知でご提案をしています。比較をする際には、価格面のみではなく、デザインと価格のバランス、提案力、対応力の3点を重点的に比較するといいでしょう。
お客様のお好みのテイストを得意としているエクステリア工事会社は必ずありますし、担当者との相性やご縁もあります。上手に比較して、「ここになら任せられる」と思える工事会社をぜひ見つけてください。