エクステリア業界の最大のイベント、エクステリア&ガーデンフェア(E&G)が今年もポートメッセなごやで開催され、社員総出で行ってまいりました!
これはエクステリア業界ではお祭りのようなものです。各メーカーさんが発売した新商品の実物チェックが最大の目的ではありますが、ここでしか会えない営業さんや関係者の方々にご挨拶できることも、E&Gに足を運ぶ意義のひとつと言えますね。
私たち工事会社がメーカーさんと対面でお話しすることは、とても重要です。お客様から頂いたリクエストやご意見をメーカーさんに直接お伝えすることで、エクステリア商品が向上することに繋がります。
E&Gには、日本国内のほとんどのエクステリアメーカーさんが集まっているので、1軒1軒まわって歩くのはなかなか大変です(^^;)
その中でも、「この商品はお客様に喜んでいただけそう!」と思った新商品を3点、ご紹介してみたいと思います。
徹底比較!【LIXILカーポートSC 】vs 【三協アルミFⅡ】
LIXILの『カーポートSC』は、従来の定番カーポートのデザイン・素材を一新した革命的な商品で、タクミテーブルにもかなりたくさんのお問い合わせがあり、施工実績も多くあります。
この『カーポートSC』は非常にオシャレ度の高いカーポートとしてインスタグラムで人気が爆発しました。デザインもカラーもお住まいのデザインに馴染みやすく、軽量&コンパクトな部材を使用しているので駐車面積が広く取れることも大きな魅力です。
この人気に伴い、メーカー各社も一気に開発をスタート。今回のE&GではLIXILさん以外にも多くのメーカーさんが新商品として発表していました。
その中でも三協アルミさんの『FⅡ』シリーズがカーポートSCには無い特徴を備えていて興味深かったです。
LIXILのカーポートSCとの主な違いは、以下の3点のように思いました。
- 屋根材の左右の傾斜が無いので建物との一体化を実現
- フレームが外に飛び出していない分、屋根が広くて雨がしのげる(1台用)
- 雨どいが見えている
1.屋根材の左右の傾斜が無いので建物との一体化を実現
LIXILのカーポートSCとの最も大きな違いと言っていいポイントは、屋根の傾斜と言えるでしょう。
カーポートSCは屋根に落ちてくる雨を右から左(または左から右)に流します。
そのため、正面から見ると屋根が斜めになっています。
一方、三協アルミのFⅡは屋根材の中で勾配をつけているため、外観に傾斜は無く、水平になっています。
少しの違いのように思いますが、お住まいの水平ラインがすべて揃っていないことに不調和感を抱く方も中にはいらっしゃいますので、ここは大きなポイントと言えます。三協アルミさんもきっとそのような声を多く受けて水平ラインを実現したのだろうと思います。
「屋根材の中に勾配を作っているなら、SCよりもFⅡのほうが屋根材が厚くなっているのでは?」と思う方もいらっしゃるでしょう。それは確かにその通りです。しかし、SCの屋根材は厚み4センチ、FⅡの屋根材の厚みは5センチですので、実物を見て、そこまで「屋根が厚い!」という印象は受けませんでしたね。
2.フレームが外に飛び出していない分、屋根が広くて雨がしのげる(1台用)
LIXILのカーポートSCの屋根は、柱から伸びているアームによって吊るされている状態になっています。
この構造のため、柱より屋根のほうが内側に入り、雨の降り込みがありますが、三協アルミのFⅡ(1台用)なら屋根が広く取れる分、降り込みからお車や人を守ることが可能になっています。
※2台用・3台用に関してはLIXILと同じ吊り下げ天井です。
駐車スペースにあまり余裕が無いお住まいの場合や、お車のサイズが大きい方は、この少しの違いでもご自身やお車に雨があたってしまう面積を減らすことができます。
3.雨どいが見えている
3つめは、デザイン的にSCのほうが勝っているパターンではないかと感じました。
LIXILのカーポートSCは、雨どいが屋根と一体化しているので雨どいの存在は一切感じません。
しかし、三協アルミのFⅡのほうは、多少ですが雨どいが見える部分がありました。
こちらもほんの少しのことではありますが、デザイン性を追求するなら「無駄な部分は削ぎ落としてあったほうがいい」というご意見の方もいらっしゃるだろうなと感じました。
この他にも、「ここはSCのほうが勝ちかも」と思った点はいくつかありました。
- カラーバリエーション
- 後方支持柱タイプに2台用がある(FⅡは1台用のみ)
- ラインライトなどのオプションが多数ある
やはりその辺はトップランナーならではの強みです。他社は今ようやくスタートラインに立ったところですので、LIXILにまだまだ追いつかない部分と言えるでしょう。
とはいえ、他社もこれからLIXILに追いつけ追い越せということでカラーバリエーションもオプションも次々にラインナップを発表してくると思います。
現在の段階ではLIXILのカーポートSCも、三協アルミのFⅡも、価格帯はほぼ変わりません。カーポートを扱っているメーカーさんは2社以外にもたくさんありますので、SCとFⅡの良さを全て網羅した挙句、価格もお手頃という商品を発表してくる可能性は大いにあります。
メーカーさん同士の切磋琢磨はやはり商品のレベルアップに繋がりますので(メーカーさんとしては大変でしょうが(^^;))お客様の「もっとこうだったら良かったのにな~」という声をどんどん営業さんに投げさせていただき、エクステリア商品の更なる品質向上・デザイン性向上に努めていただけるといいですね。
エクステリア&ガーデンフェアのレポ第2弾は、『進化が止まらない!宅配ボックスの世界』です。