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【staffイントロダクションシリーズ】~設計編~高木 紀広インタビュー

造園やランドスケープを学んでいた学生時代

ー今はエクステリアの設計を担当している高木さんですが、前職は造園屋さんの設計だったとか?

そうです。東海地方で最大手のひとつと言っていい造園会社でした。造園とエクステリアはまったく別ジャンルというわけではないですが、造園は植栽などのプランニングがメインですし、個人宅ではなくて集合住宅の中庭や造園部分だったので、以前とは設計内容は多少違いますね。

大学でも造園やランドスケープ(都市や公園、広場などの空間デザインのこと) を専門で学んでいたので、少しずつ専門分野は変わっていってますね。

ー東海最大手の会社からタクミテーブルに転職というのは結構大きな決断ですね!

最大手なのに、第一線でデザインができる人間が僕くらいしかいなくて(笑)、あまりに忙しすぎてメンタル的にも段々と参ってきちゃって……自信作ができた!と思えたタイミングでキリ良く退職しようと考えていました。

あとはやっぱり大手住宅メーカーの集合住宅だと一定のデザインはもう決められているので、自由度が低かったという部分もありました。

ある程度の社会人経験は積みつつ、まだ若いうちに規模の違う会社で働いてみたかったんです。

シャチが好きすぎて水族館の飼育員を夢見ていたけど…

ー子供の頃からずっと設計士志望ですか?

いえ、今とはあまりにかけ離れていますが、実は水族館の飼育員になろうと本気で思っていました(笑)。特にシャチが好きで。飼育されたシャチは芸もたくさんできる可愛いイメージなのに、野生のシャチは捕食者、というギャップとかが面白いですよね。そのために、大学も農学部を選んだくらいです。

ー本気で飼育員を目指していたんですね!よくランドスケープのほうに転向できましたね。

農学部なので、動物に関するカリキュラムも植物に関するカリキュラムもあって、進路変更が可能でした。

飼育員の募集自体がとても少ないので、就職活動のときにタイミング良く募集が出るのか分からなかったし、飼育員をやっている人に話を聞いてみたら「仕事内容がキツすぎるのに給料は良くないよ」という事情も知りまして(笑)。長い目で考えたらあまり現実的ではないなと思い、大学2年生のときに進路変更をしました。

ーそこから数年の間にランドスケープ、造園、エクステリア、とマイナーチェンジを続けているわけですが、タクミテーブルに入ってどうですか?

まず、社長の無茶苦茶な判断に仰天しました(笑)。タクミテーブルに入社して数ヶ月で、しかも設計の中では僕がいちばん年下なのに、いきなり僕に「マネージャーやってみな」と提案されまして。前の会社と微妙に仕事内容も違うのに、よくそんな大胆な判断を!無茶苦茶な人だな!と(笑)。

でも今となっては、「自分で会社を動かす感覚をみんなに味わってほしい、会社はみんなのものだから」という想いがあってこそだったと分かります。あとは、仕事人間という僕の性質も分かっていたんじゃないかなとも思いますね。

スキンケア男子!デザイナーとして、美にはこだわりたい所存

ー仕事大好き人間だと、しんどくないですか?

「趣味は仕事です!」みたいなものではないので大丈夫です(笑)。でも仕事に関してはものすごく真面目でストイックであることは確かだと思います。設計に関しても自分なりのポリシーやモットーはしっかり持っているほうだと思いますし、こだわりもあります。こだわりすぎてしんどくなってしまうこともまだありますが。

ー確かに前職も働き過ぎで参ってしまった、ということでしたもんね。気分転換方法はあるんですか?

実は、スキンケアが好きなんです。最近は男性でも何かしらのケアをしている人が多いのでそこまで珍しくもないですが、僕はそこにもこだわりが出てきまして(笑)。

ただ化粧水をパパっとつけるだけだと、皮脂が邪魔して浸透していかないとか、更にそこに導入液を使うともっと浸透するとか、研究していくと本当に面白くて。それでいてちゃんと結果が目に見えて分かることもいいですよね。

あとは洋服や音楽も大好きです。アパレルショップでバイトもしていました。音楽は特に沖縄音楽が好きで、ライブやフェスにもたくさん行きますよ。

ーフェスではやっぱり日焼けに気を付けたいですよね!

そうです! (笑) 日焼け止めだって紫外線吸収剤が強すぎても肌に負担がかかって良くないですし、かといって汗で流れてしまっても意味がない。いろいろ試しています!

設計ではご要望とリアリティのバランスが最重要!

ー仕事ではこだわりが強いという高木さんですが、特にどんなところを大切にして設計していますか?

お客様のご要望とリアリティのバランスです。

お住まいを建てることってとても夢が広がる買い物ですよね。どんなデザインにしようか、どんなカラーにしようか、庭でどんなことをしようか。もちろんすべて実現できることも重要なんですが、やっぱり「暮らす」ことって現実、リアルでもあるので、あまりにもデザイン性だけに引っ張られてしまったり、逆にお客様のご要望を変えてまで機能性のみを追求してしまったりにならないよう、バランスにとても気を付けています。

そういう僕なりの考えがあっての提案内容を、社長に「こっちのほうがいいと思うけど」と言われることもありますが、もうそこは僕をマネージャーに指名した責任を取ってもらって、社長とバチバチにやりあっています(笑)。

ーお客様に言われて嬉しかった言葉はありますか?

「この提案をしてくれたのはタクミさんだけだよ!すごくいいね!」と仰っていただけたときは嬉しかったですね!個人宅のエクステリア設計を始めてまだそこまで場数が踏めていない僕だからこその発想が、お客様のお好みにピタリとハマったのかもしれませんね。

ーこれから挑戦してみたいことは?

ちょっとマニアックな話で申し訳ないんですが、電気工事2種の1級を取得したいと思っています。デスクで図面を作るだけじゃなくて、現場も知ってないといいご提案に繋がらないと思っているので。

あとは韓国にスキンケアグッズを仕入れに行きたいです(笑)。

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