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門袖壁を設置するメリットと素材選びのポイント

洋風のおしゃれな門袖

こんにちは!
名古屋は連日30度超えの真夏日が続いています。

まだ暑さに体が慣れていませんが、これから梅雨が来るので熱中症には気をつけましょうね。

我が家ではとうとうエアコンをつけてしまいました。

実は私は北海道出身なので暑さにめっぽう弱いのです…(;^_^A

かといって寒さに強いかと言われたらそうでもないのですがw

さて、今回は「門袖壁」のお話です。

機能門柱という簡単に設置できるものもあるのですが、門袖壁は機能門柱よりも存在感があり、お家(お庭)の顔にもなりますので、そのお宅の雰囲気を決定づける大切な要素となります。

今回は門袖壁の基本的なことから、素材選びのコツなどを私なりにお話できればと思っています。

機能門柱と門袖壁の違い

門袖壁と同じような意味合いを持っている建材として機能門柱というものがあります。

機能門柱は文字通り「柱」になります。柱にインターホンやポストなどの「機能」をつけたものが機能門柱です。

機能門柱は「柱」なので、スペースがないお庭の設置に適しています。お庭がほぼ駐車場だったりするオープン外構のお宅は比較的機能門柱が多いかもしれませんね。

便利な機能門柱

それに対して門袖壁は「壁」ですので、設置にはある程度のスペースが必要になります。

ですが、壁に使うタイルやブロックなどの素材や、インターホンやポスト、表札などのパーツを好きに選べますので、機能門柱に比べるとかなり自由度があります。

植栽が映える門袖

門袖壁の選び方

設置場所

先ほど、機能門柱はオープン外構に多く使われるとお話をしましたが、門袖壁はクローズド外構かというとそういうわけでもありません。

門袖壁は設置の仕方によってオープン外構にも、クローズド外構にも設置できる万能ツールです。

目隠しの意味合いも加味して玄関ステップにくっつけて設置することも可能ですし、お庭の入り口付近に設置し門扉などで囲うことも出来ます。

前者の場合ですと玄関を開けてすぐに郵送物を回収できますが、玄関のすぐ近くまですべての来訪者が入ることができてしまいます。

後者の場合は郵送物の回収は門袖壁まで取りにいく必要がありますが、来訪者をお庭の中に入れずに対応することができます。

毎日の生活の中でどのような門袖壁なら快適に使用できるのか、よく考えて設置場所を決めましょう。

ただ、お庭を広く使いたいがために、道路の境界ギリギリに門袖壁を設置してしまうと、来訪者がインターホンを押すときに車と接触してしまったりすることもありますので、来訪者のことも考慮して設置場所を考えましょう。

高さ

一般的に門袖壁の高さは140~180cmくらいです。

目隠しのためとあまり高くしてしまうと倒壊の危険性がありますので、一般的な高さの範疇に留めておくことをオススメします。

ブロックで門袖壁を作る場合、あまり高くしてしまうと控え壁といって壁の安全性を高めるための施工が必要になってきますので、費用も余分に発生しますし、第一思ったような形にならない可能性がありますので注意してください。

素材

門袖壁の素材は多様にあります。

単にブロックで施工するといっても、普通ブロックに塗料を塗る方法や、タイルなどの石材を貼る方法、加工が不要なオシャレなブロックもあります。

家との相性を考慮し、色味や質感を決めるのがいいと思います。

全体的なまとまりを考えずに決めてしまうとちぐはぐなお庭になってしまいますので、失敗したくない方はプロに相談することをオススメします。

門袖「壁」という名称ですが、枕木のような木の柱を何本か建てて門袖壁に見立てるということもあります。

本当に様々な素材のものがありますので私もまだまだ勉強が必要だと感じています。

取り付けられるパーツ

機能門柱と違って、門袖壁に取り付けられるパーツは自由度が高いです。
表札、インターホン、ポスト、宅配ボックス、照明など、大きさも設置位置も自分で決めることが出来ます。

逆に自由度がありすぎて困ってしまうこともありますので、迷ったときはプロにご相談くださいね。

門袖壁デザインの注意点

使用感を想像する

それぞれのパーツはカッコいいけどイマイチ使いづらいということはよくあります。

例えば、ポストが前入れ前出しの場合で、配置により門袖壁の後ろから取れたら楽なのに…ということが起こったりします。

見栄えだけで決めてしまうと痛い目をみますので使い勝手まで想像して決めるようにしましょう。

使い勝手の良い門袖壁

当社でもお客様のご要望のパーツをデザインに入れますが、ご提案の時に使い勝手を説明し、違うパターンをオススメすることはよくあります。

また表札でも門袖壁の素材にあわせると見えづらくなってしまったりすることもありますので、実際に使ってみてどうなのか、見え方はどうかなどを想像することはとても大切です。

全体のバランスを見る

家との相性をしっかりと確認しましょう。

家の外壁と同じ色味にするのもひとつの方法です。

家と門袖に統一感があるとグッと高級感が増しますので、門袖壁だけに着目するのではなく全体をよく見てみることをオススメします。

とはいえ、想像だけで家と門袖壁の調和をとるのは難しいので、プロにお願いしてパースを作ってもらうとより鮮明にイメージすることが出来ますよ。

まとめ

門袖壁は家の顔です。

家の外観との調和を図った上で、使用しやすいものにしなければなりません。

とはいえ、表札などの個々のパーツを調べて好きなものを選ぶことは出来ても、なかなか門袖壁を一からデザインするのは大変です。

行き詰ったらプロに相談してみてくださいね。

例えば、「この表札をつけたいからいい感じの門袖をデザインして!」という依頼でも大丈夫です^^

お気に入りパーツやイメージがあれば教えてください。

イメージに寄り添ったデザインを致します。ぜひタクミテーブルにご相談くださいね♪


STAFF
デザイナー/1級エクステリアプランナー/二級建築士
加納拓

「お庭からはじまる家づくり」を推奨し、建築視点でアドバイスを行います。 エクステリアの業界誌で約5年間コラムを掲載するなど、エクステリア業界の地位向上を目指した活動も行なっています。

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