高齢者の転倒を防ぐエクステリア
こんにちは!タクミテーブルの山森です!
少しずつ涼しくなってきましたが、まだまだ日中は暑くてついついクーラーをつけたくなりますね。皆さんはいかがでしょうか?
我が家では暑いと寝るときにクーラーをつけていますが、タイマーで切れるので朝起きると寝汗でベトベトなんてことも…。
最近はそんな寝苦しい夜から解放されつつ、朝のひんやりとした温度に季節の変わり目を感じております。
コロナも怖いですが、季節の変わり目は風邪をひきやすくなるので、手洗い・うがいをしっかりやって毎日元気に過ごしていきたいですね!
さて、今回のテーマも前回と同じく「介護とエクステリア」についてです。
高齢の方が筋力が衰える前と後で変わらない生活を送る為には、エクステリアを検討することが必要です。。
そこで今回は具体的にどうすればいいのかをお話したいと思います。
本当にこわい!高齢者の転倒
筋力や運動機能が低下すると色々と困ることは出てきます。その中でも特に困ることは転倒しやすくなることです。
筋力が低下するとバランスを崩しやすくなり転倒しやすくなります。また転倒した際にとっさに手が出ずに頭から倒れてしまうなど大けがに繋がることもあります。
「筋力低下→転倒→ケガ→入院→さらなる筋力低下→転倒…」のように悪循環になってしまうことも考えられます。
だからといって高齢による筋力の低下は避けられないので、転倒しない環境を整える必要があるのです。
エクステリアで転倒を防ぐ
転倒には様々な原因がありますので、よくあるエクステリアの対応策をご紹介します。
①手摺(てすり)を取り付ける
単純ですが効果的な対応で、転倒予防において最も多いケースです。
足だけでなく手でも体を支えることができるのでバランスを崩しにくくなります。一歩ずつゆっくりと進むことができ、動線の目印にもなるので歩行がぐっと安定します。
注意点としては手摺を取り付ける際の道幅です。片側につけるだけでも約7センチ程道幅が狭くなり、生活動線として使いにくくなるケースがありますので要確認です。
②スロープの設置、打設等
段差に躓いて転倒するケースもよくありますが、階段のようにはっきりとした段差よりも数センチの小さな段差の方が躓きやすいと言われています。
足の筋力が落ちると足が上がりにくくなり、上げたつもりで段差を超えようとして躓いてしまいます。そういった段差にはスロープを設置し、段差をなくすことですり足でも上り下りが可能になります。
注意点としてはスロープを作るときは最低でも斜面の長さを段差の5倍は長く作ってください(例:段差20㎝であれば100㎝以上の長さの斜面)。それ以下だと勾配がきつくなり、車いすやベビーカーを押して歩く場合も負担が大きくなります。
③扉を引き戸にする
開き戸の開け閉めは体が前後に動く為バランスを崩しやすい場所ですが、扉を引き戸にすることでバランスを崩しにくくなります。また手摺と併用すると転倒するリスクをぐっと下げることができます。さらに開きしろが無い分、扉周辺のスペースが確保できることも利点です。
まとめ
今回ご紹介したのはよくあるケースの対応策ですが、これさえしておけば良いということはありません。その方の身体状況や生活環境、家族構成にあったエクステリアにしなくては思った通りの成果を得られないこともあります。
タクミテーブルでは現状に加えて、将来のご希望なども踏まえながらご提案させていただきますのでお気軽にご相談くださいね。